【傍聴記】芦屋と西宮の「ごみ処理場」なんで一緒にならないの?

 市民の方から「浜風町の環境処理センターの広域化はどうなったのか?」「なぜ話が白紙になったのか?」というご質問を頂きました。後援会向けのニュースに投稿した内容を、ホームページにも掲載します。また市政報告会などの機会を利用して、皆さまと意見交換ができれば幸いです。(かわしま)


【傍聴記】芦屋と西宮の「ごみ処理場」 なんで一緒にならないの?


 西宮市と芦屋市の「ごみ処理広域化」については、時間をかけて協議されてきましたが、2021年に「白紙」となり、各市がそれぞれ施設を建て替えることが決まりました。環境面では二つの施設が1つになることが望ましいのですが、防災面では各市が施設を持つことに軍配が上がります。市当局は非常に悩ましい判断をされたと思います。こうした判断に至るには、2つのポイントがありました。


① 中継施設43億円の費用負担

 芦屋市と西宮市のごみ出しのシステムの違い(プラ分別、パイプライン等)に対応するための「中継施設」の建設・運営費が必要となります。その費用43億円は、芦屋市が単独で負担することで合意していましたが、当然、芦屋市側の費用面のメリットは減ってしまいました。


② 28億円の使い道

 芦屋市から西宮市へ、他市では例がないことですが、追加で28億円を渡すことが決まっていました。この費用は環境のために使われる事を芦屋市として要望していましたが、西宮側から突然、使い道は教育や福祉など、西宮の自由にしたいという話が出ました。


 この一連の会議は、西宮浜の処理場内で行われ、誰でも「傍聴」ができました。傍聴した川島個人の感想ですが、タイムリミットがある中、①の点についても芦屋市にとっては不利な状況で、西宮市から新たに②について、芦屋市側が納得しにくい条件を出されたため、話がまとまらなかった様に感じました。芦屋市からすれば、何に使われるか分からない28億円を、そのまま西宮市にポンと渡す訳にはいきません。両市の市民が納得できる使い道を示すことが、最低限必要だったと考えます。


 ちなみに、来春の市長選に名乗りを上げている元市会議員のO氏は、この件を争点にされたいようですが、一度も傍聴には来られませんでしたね。(かわしま)



◆詳しい資料や議事録は市のホームページに掲載されています。

【公式】日本共産党芦屋市議会議員団HP

日本共産党芦屋市会議員団、平野貞雄、ひろせ久美子、川島あゆみの公式ホームページです。